KOBAYASHI DENTAL CLINIC

COLUMN

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摂食嚥下訓練②間接訓練

前回は食べ物を食べる摂食嚥下訓練(直接訓練)のお話をしました。

今回は食べ物を使わない摂食嚥下訓練「間接訓練」についてお話をしたいと思います。

摂食嚥下訓練「間接訓練」

主に誤嚥の危険性が高いために直接訓練を行うことができない場合に行う訓練です。嚥下障害がなく食事をしている場合でも食前の嚥下体操といった嚥下諸器官の準備運動という目的でも行うこともあります。

また、直接訓練と併行して行う場合もあります。

訓練方法はさまざまな種類がありますが、今回はご家庭でもできる訓練を4つご紹介したいと思います。

1.「嚥下体操」:食前に行い、(頸部、口唇、舌、頬部)を中心とした運動

(①~④の順で行う)

  1. ①頸部を前屈・後屈、横に傾ける、横を向くなどの動きをゆっくりと行ってください。
  2. ②口唇を十分に開けたり、横に引いたり、尖らせてください。また、舌で口唇をゆっくりなめるのも良いです。
  3. ③頬部を膨らませます。
  4. ④口唇および舌の運動のために「パ・タ・カ・ラ」とゆっくりと発音してください。

※早口言葉を言うのも良いです。

2.「ブローイング訓練」:鼻咽腔閉鎖不全に対する訓練かつ呼吸機能の訓練

方法:コップに水を入れブクブクとストローを用いて強くあるいは弱く吹き泡をたたせます。うまく泡ができないときは、介助者に指で鼻をふさいでもらいましょう。

この介助は徐々に減らしていくようにしてください。

また、徐々にストローの太さを変えていくのも良いです。

 

3.「氷を用いた訓練」:氷の冷たい刺激によって、嚥下反射を誘発させる。

方法:小さめの氷を口に含み、溶けてきた水を飲みます。もしくは、綿棒の先や口腔ケア用のスポンジの先を冷水に浸し、喉の奥の上あたり(軟口蓋)を数回左右に刺激します(傷つきやすいので強い力を入れないようにしてください)。

 

4.「舌前方保持訓練」:上咽頭収縮筋を強化する。

方法:舌の先をできるだけ突き出させた状態で前歯で舌を噛み舌を保持します。

この状態のままで「べ~」と言いながら唾液を飲んでください。

※舌を強く噛んで傷つけないように注意してください。

まとめ

以上が摂食嚥下訓練のお家でもできる間接訓練でした。

ご自宅での際はくれぐれも怪我のないように注意して実施してください。

こばやし歯科クリニックでは訓練の実施をしておりますので、気軽にご相談ください。

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