KOBAYASHI DENTAL CLINIC

COLUMN

  • 歯の治療について

歯根嚢胞(しこんのうほう)について②

「歯根嚢胞」(しこんのうほう)は、歯根の先端に発生する袋状の病変組織を指します。これは主として、歯根の先端部にて、細菌感染が進行して、根尖性歯周炎が進展する過程のなかで形成されます。

歯根嚢胞の原理

嚢胞は、身体内で袋状の病変組織(組織腫瘍)が形成されるものであり、歯根嚢胞は歯科領域では一般的な疾患の一つと云えます。齲蝕(虫歯)がひろがる過程で歯の内部に細菌感染が及ぶと、神経の壊死や炎症が引き起こされ、根尖性歯周炎がさらに進行してしまいます。

そして、この状態が慢性化することにより歯根嚢胞が形成される可能性があります。

歯根嚢胞は通常、痛みを伴わず、レントゲン写真では、丸いぼんやりとした膨らみが確認されることがあります。

また嚢胞内には通常、膿がたまり、それが大きくなるのに伴って歯根周囲の組織を圧迫することもあります。

歯根嚢胞の治療について

歯根嚢胞の診断は、口腔内検査とX線撮影によって行われます。治療法としては、初期の段階であれば、歯根の内部を清掃して感染した組織を取り除く「根管治療」が行われ、嚢胞の縮小や消失が期待されます。

しかし、それでも効果が不十分な場合や、嚢胞が既に大きくなってしまっている場合は、嚢胞の摘出手術が行われることが多いです。そして、この手術によって嚢胞が取り除かれ、周囲の健康な組織が保護されます。

また、予防歯科の観点からは、定期的な歯科検診が重要になってきます。早期の虫歯治療や外傷の適切で速やかな処置は、感染の進行により嚢胞が形成されるのを防ぐことにつながります。歯根嚢胞の成立には細菌感染が大きな役割を果たすため、定期的な歯科検診によって早期の発見と適切な治療を行うことにより、さらなる合併症を予防することができます。

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